訪問看護:認知症ケア
拒否の強い認知症の利用者さんへの入浴介助
2024/5/5
読者の皆様、こんにちは!
アップルパイ訪問看護ステーションは、精神疾患や認知症を抱える方に多くご利用いただいています。
そのため、特に認知症ケアに力を注いでいます。
今回は認知症の利用者様へのケアで、印象に残るエピソードがありましたので、ブログにてご紹介いたします。
ある利用者さんは、認知症や他の疾患の影響で、日常生活において介助が必要な状態であり、奥様が付きっきりで介護をされていました。
奥様もご高齢なため負担が大きく、これまでにいくつかの介護サービスを導入したけれど、本人様が利用を断り、継続的な支援が難しい状況にありました。
奥様の介護負担を軽減するとともに、本人様のケアを充実させるため、まずは入浴介助を訪問看護で導入することになりました。
初回訪問、介入拒否
初めての訪問は、本人様が見知らぬ人が来ていることで警戒心を強めてしまい、どこも悪いところはない、全て自分一人できている、と主張され、介入を拒否されました。
粘り続けて、再びサービスの利用中止になってはいけないと、初回はお話を伺う程度で終了することにしました。
しかし、私たちは諦めず、次なるアプローチを模索しました。
奥様から日々のご様子を伺い、どのようなタイミングやコミュニケーションの取り方なら受け入れてもらいやすいか情報収集し、
スタッフ間で作戦を練り、数日後、訪問時間を夕方に変更し、2度目の訪問を行いました。
本人が普段かかっている診療所の名前を伝え、診察の一環として皮膚の観察を行う提案をしました。
すると、初回は頑なに拒否されていた、痒みのある背中や痛みのある部分を看護師に見せてくれました。
そして依頼を脱ぐために脱衣所に移動することを提案すると、スムーズに移動され、利用者さんは服を脱ぎ始めました。
そのまま入浴のお誘いをすると、拒否なく浴室に入り、入浴介助に成功しました。
このような試行錯誤の末、入浴を成功させることができ、本人の全身状態の観察や、奥様の介護負担の軽減に繋げられました。
認知症ケアは、試行錯誤の連続
認知症の方へのケアでは、その方の個性や状況に合わせたアプローチが求められます。
時には、ご家族と事前に打ち合わせをして演技をしたり、担当するスタッフや介入のタイミングを変えたり、
声かけ一つで認知症の利用者さんの反応は大きく変わってきます。
私たちは、そのように密にご家族と連絡をとり、スタッフ間でアイデアを出し合い、
利用者さんの反応を見ながら介入し、より良いサービスの提供に繋げています。
引き続き、その利用者さんへの介入を続け、ご本人と奥様を支援していきたいと思います。
次回のブログでも、私たちの活動や取り組みをお伝えしますので、お楽しみに!
それでは、また次のブログでお会いしましょう。
アップルパイ訪問看護ステーション 広報チーム「ぱてぃしえ」より
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